色々観ると、もっとたのしい

こんにちは!

前回の記事の中で、文楽と歌舞伎はとても近い関係にあるんですよ!というお話をさせていただきましたが、そのお話に関連して、今日はお能の話も少ししてみようと思います。

文楽は歌舞伎だけでなく、お能、狂言とも関係があるものなんです。

文楽も、歌舞伎も、お能の演目を由来とするお話というのがいくつかあります。

例えば、特に歌舞伎でとてもポピュラーな作品である『勧進帳』。
源義経と、武蔵坊弁慶が出てくる、これまた「THE 歌舞伎」と言えるような演目です。

ねぶた祭りのねぶたの題材にも、歌舞伎の演目は多く登場します。わたしの行きたいお祭りNo.1。笑 手前が武蔵坊弁慶。こちらの写真は青森のねぶたミュージアム、ワ・ラッセにて。


『勧進帳』は、ベースはお能の『安宅(あたか)』という作品。
兄頼朝に命を狙われる義経、行く手を阻むべく新しく作られた関所を、山伏の姿に身を扮した武蔵坊弁慶らとともに、命懸けで越えていく…といったお話です。

そしてこの歌舞伎の『勧進帳』、歌舞伎から今度は文楽にうつして『鳴響安宅新関(なりひびくあたかのしんせき)』という作品も作られました。

明確にジャンル分けされていると、それぞれ独自のもののような印象も受けますが、日本の古典芸能は実は色々なところで繋がっていて、お互いに影響を与え合いながら、またときには競うようにして発展をしてきました。

観る側も1つだけでなく、いくつか観てみるとそれぞれの良さや違いが見つけられたりと発見があってとても楽しいので、ぜひ色々興味を持って観てみてください!
それぞれに「ならではの魅力」が詰まっていますよ。

文楽は人形によるお芝居なので、もちろん「人形ならではの魅力」があります。

その魅力についても、みなさまにお話しできることを楽しみにしています!

歌舞伎十八番でもある『勧進帳』、もう少し詳しく知りたい!という方はぜひこちらの文化デジタルライブラリーをご覧ください。
色んな古典芸能の情報が詰まっていて、たいへんおすすめです!

さて、今日は気になっていた公演、『日本舞踊 未来座 裁-SAI-  カルメン2018』の公演を観に行ってきます!

日本舞踊によるカルメン、セリフの一切ない舞踊劇…どんなものなのか想像がつかないので、とても楽しみです。
公演の感想も書いてみようかなと思っていますので、ぜひまた覗きに来てくださいね。

ではでは!
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たのしい!古典芸能

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