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短大の英文学科在学中に日本の文化に目覚め、編入し日本の文化を中心に勉強中。地方出身でそれまでほとんど触れたことのなかった歌舞伎・文楽の世界に大学生になって初めて足を踏み入れ、あれよあれよとはまって今に至る。最近は特に能、浮世絵、相撲に興味。他にもいろいろ。気になったらとにかくやってみる!

記事一覧(24)

選挙と古典芸能のこと

こんばんは!ずっと更新が止まってしまっていて、その間に記事を読みに来てくださった方には申し訳ありませんでした。やっと少し落ち着いてまたブログが更新できそうかなという状態になってきたので、少しずつ再開していきたいなと思います。更新ができなかった間、ものすごく忙しかったのか?というと3月以外は全然そうではないのですが、新しい環境での仕事がスタートしたり、そのストレスからなのか軽い盲腸になったり、久々に風邪を引いたりと色々ありました…(笑)20代とはいえすぐ30代に突入してしまうところにいるので、健康には十分気をつけていきたいと感じている今日このごろです。さて、久々の更新となると何を書くかに困る、というのがこのブログのとても悪いところなのですが(笑)次回はこんなお話を!と書いておきながらその次回はいつになるのやら、また初めて見に来てくださった方が読みやすい記事構成かというと決してそうではない…と色々問題があって、ブログの方向性もちょっと実はどうしようかなと悩んでいたりもします。これはブログを始めてみるまで分からないことだったので仕方ない部分でもあるのですが、もう少しいい形はないだろうかと思っているので形を変える可能性もあるかもしれません。(忠臣蔵のことだったり、途中になってしまっているお話はちゃんと書く予定です!)

みんな大好き!忠臣蔵

こんにちは!いつも見てくださる皆さま、そして初めてお越しいただいた皆さま、ありがとうございます。12月といえばクリスマス、クリスマスが終わって世間はもう一気にお正月ムードとなっていますが、お正月を迎える前に、今日は12月ならではの"忠臣蔵"のお話をしたいと思います!私にとって12月24日、25日よりも胸がキュッとなる日、それは12月14日です(笑)この日はなんの日かと言うと、ずばり忠臣蔵"討ち入り"の日。敵を討って首を取ってくるのですが、どういうわけで討ち入りをするのかということについては記事の後半で簡単にお話しします。さて、「忠臣蔵」という言葉、実はこれは後から付けられて広く呼ばれるようになった、いわば愛称なのです。その愛称はどこから来ているかというと、文楽の傑作中の傑作、『仮名手本忠臣蔵』(かなでほんちゅうしんぐら)歴史上実際にあった出来事「赤穂事件」を題材にして書き上げられたこの作品、竹本座初演時から大評判で、なんと5ヶ月ものロングラン上演が行われたという記録が残っています。その年のうちに歌舞伎の作品としても上演され、大阪だけでなく江戸へ、京都へと、各地で上演されてさらなる評判を呼ぶ大人気作品に。そんな『仮名手本忠臣蔵』人気、江戸時代にいくつものスピンオフ作品のようなものが生み出されただけでなく、時代を超えてドラマや映画になって、いまの私たちにも愛されるよく知られたお話となっています。いつしか12月14日の赤穂事件そのものが「忠臣蔵」という愛称で呼ばれるようになったのには、そんな背景があるのです!

これまでのおさらい PART2

こんばんは!今日も前回に引き続き、今までの記事のふりかえりをしていきたいと思います。ひとつ前の記事と今回の記事で、今までどんな古典芸能のお話をしてきたのか、なんとなくお分かりいただけるのではないかな?と思います。はじめて来ていただいた方も、「ふーん、こんな感じかぁ」と読んでいただけるとうれしいです。早速ですが、今回は後半、③近松門左衛門すごいぜ!④文楽ってどんな芸能??です。"近松門左衛門すごいぜ!"これは分かる人は分かるであろう香川照之さんのEテレの番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」を意識しました。はい(笑)知る人ぞ知る昆虫の凄さ、魅力に迫る「昆虫すごいぜ!」、これがめちゃくちゃ面白いんですが、みなさんは観たことありますでしょうか??カマキリの着ぐるみを着た「カマキリ先生」扮する香川照之さんが、昆虫のすばらしさを熱く、熱く語るこちらの番組。「昆虫すごいぜ!」がきっかけとなって、巷には昆虫フィーバーが起こり、なんと8月に歌舞伎座の演目で上演された新作の歌舞伎には「釜桐座衛門(かま きりざえもん)」という役でまで登場(笑)もちろん、お役をつとめたのは市川中車さん(歌舞伎役者としての香川照之さんのお名前)です!つい最近だと、昆虫の化石に香川照之さんにちなんだ名前がつけられるなんていうニュースも!

これまでのおさらい PART1

こんばんは!久々の更新となったこちらのブログ、前回の記事でこんなブログですよ〜というお話をさせていただいたのですが、今回と次回の2回で、今までの記事の振り返りをもう少し細かくしてみたいと思います。なんとなくこれまで書いてきた記事を4つに区分けしてみたのですが、①舞台に行ってみよう 〜はじめての古典芸能〜 おススメ&観劇お助けアイテム②ジャンルを超える!古典芸能③近松門左衛門すごいぜ④文楽ってどんな芸能?こんな感じではないかなと思います。まず1つめは、"舞台として"の古典芸能を体験するということについて。NHKのEテレでは「古典芸能への招待」だったり、「にっぽんの芸能」といった番組が放送されていて、1ヶ月に1回は必ず古典芸能の公演などをテレビ番組で観ることができるのですが…生の舞台は、テレビで観る舞台よりも何百倍も面白いのです!!!!!なぜ生の舞台が面白いのか、そのひみつがつまっているのが、劇場という"空間"です。劇場でわたしたちがおこなっているのは、演者と観客のコミュニケーション!具体的にそれはどんな感じなの?初心者におすすめの公演はあるの?ということについて、またはじめて観る古典芸能がより楽しく、わかりやすくなるアイテムについても紹介していますよ。続いて2つめ。古典芸能のなかには、たとえば「能」「歌舞伎」「文楽」…のように、いろんな種類の芸能があります。ジャンル分けされているものに対して、きっと「それぞれが独立した芸能なんじゃないかな?」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際の古典芸能はというと、びっくりするほどいろんなジャンルの芸能が繋がっているのです!有名な作品を取り上げて、能、文楽、歌舞伎が繋がっていることがよくわかる具体的なお話をさせていただいています。最近わたしは古典芸能を体系的に楽しく学ぶことができる講座に通っていたのですが、あれも、これも、みんな繋がってるんだ!!!と新しく発見することがたくさんあったので、その話もいずれご紹介できたらいいなと思います。基本的に続かない性格のわたしは、飽きやすかったり、進研ゼミなんかもすぐ溜めるタイプ(笑)なのですが。古典芸能だけは見始めたころから飽きることなく、ずっとずっと見続けています。おそらく、これ見て、あれ見て、と色々なものをつまみ、また行ったり来たりすることで新たな発見や気付きがあったりするからこそ、飽きることなく楽しめているのかもしれません。ひとくちに古典芸能と言っても、一生では味わい尽くせないほど奥が深くて、知れば知るほどたのしくて面白い。古典芸能の世界は、そんなわくわくする世界なのです。「たのしい!古典芸能」なんていうたいそうな名前をつけてしまい大丈夫か!?と心配な本ブログではありますが(笑)少しでも古典芸能気になるな〜と思っていただけるような記事を書き続けられるよう、頑張っていきたいなと思っています。さて、今回の記事での振り返りはここまで。後半の2つは次回の記事で書きたいと思います。どんなこと書いていたのかな?と気になった方は、過去の記事を読んでいただけるとうれしいです。すでに読んでいただいた方の復習も歓迎です(笑)今日は最後に、こちらの写真をご覧ください!

文楽の聖地、大阪!

こんばんは!バタバタしていて前回の更新からかなり時間が経ってしまいました…!いよいよ来月9月は東京の国立劇場で文楽が観られる月ですので、今日からまた張り切って更新してまいりたいと思います。笑さて、前回近松門左衛門について2回に分けてこんなすごい人なんです!ということをお話しさせていただきましたが、近松門左衛門の活躍した場所といえば上方、大阪です。江戸時代の中でも「元禄文化」が栄えた頃は、経済の中心は大阪や京都。大阪については「天下の台所」なんていうキーワードも習いましたよね。経済活動が活発な場所で、さまざまな文化や娯楽が発達するのはいまの東京と同じです。人、お金、モノ、情報…色んなものが集まる中で生まれた文化のうちのひとつが、「人形浄瑠璃」というわけです。「文楽」に「人形浄瑠璃」に、文中に言葉が混在しているのでどういうこと…?と思われている方もいらっしゃると思います。これについては次回以降分かりやすくご紹介できればと思いますので、ひとまずは「文楽」=「人形浄瑠璃」でOKです。大阪の話に戻りましょう。前回の記事でもふれた近松門左衛門の超有名作品『曽根崎心中』、この作品が最初に上演されたのは、竹本座という人形浄瑠璃専用の芝居小屋。この竹本座、どこにあったかというと、大阪と言えば…のあの場所、そう、道頓堀です!(ユニバじゃないぞ)残念ながら現在は竹本座そのものは残っておらず、「竹本座跡」と刻まれた碑から、かつてここに芝居小屋があった、ということが確認できるのみ。ですが現在も、人形浄瑠璃、すなわち文楽の上演を行うための場所が大阪にあります。道頓堀から歩いて行ける距離にある、国立文楽劇場という劇場です!